【能登半島地震】氷見市災害ボランティア・支え合いセンターの現場から
2024年1月1日、震度7を観測した能登半島地震による死者は、1月18日現在、232人となっており、安否がわかっていない人については21人となっています。伊賀市社会福祉協議会は、このような災害が起こった時、支援が行き届かず生活の危機にあるところに全国各地に駆けつけています。
メディアであまり報道はされていませんが、能登半島にある富山県氷見市においても富山県内で唯一全壊家屋が多く発生するなど被害は大きく、伊賀市社会福祉協議会では1月13日から富山県氷見市社会福祉協議会が開設した氷見市災害ボランティア・支え合いセンターへ職員を派遣し、運営支援を行っております。
余震による液状化現象で昨日まで通れていた道が通れなくなることも
能登半島では、いたるところで液状化現象が起こっており、氷見市災害ボランティア・支え合いセンターのスタッフの話によると、余震の影響で昨日まで通ることのできていた道が突然通れなくなるところもあります。
地震による被害は広範囲で発生しており、高齢化率が約40%を超える氷見市では、住宅被災により、長年住み慣れた家に戻ることを断念し、住み慣れた地域を出て、市内のアパートへ引っ越すことを余儀なくされている高齢者が後を絶たない状況です。
自宅が半壊、ひび割れで雨漏れし、不安な日々を送っています
「落ちた屋根瓦を災害ゴミとして出す手伝いをお願いしたい」と氷見市に住む60代の女性から依頼があり、現地調査にお伺いすると、本来くっついていた塀と塀が離れてしまい、ブロック塀が斜めに傾き、上に乗っていた大量の屋根瓦が隣の家の方へ落ちてしまっている状況でした。
地震で家の方は大丈夫でしたか?と尋ねると、「家の半分がひび割れで雨漏りしてしまって・・・、おばあさんが寝ていたのですが、施設に入所することになりました。」と話してくれました。詳しく聞いてみると、依頼主はおばあさん(依頼主の母)と二人でこの家屋に住んでおり、震度5強の地震で家の壁がひび割れ、歪みから開かなくなった戸もありました。雨漏りのする部屋に寝ていたおばあさんも地震発生から入所となる日まで、さぞや不安な日々を送ったであろうことが想像されました。依頼主は現在も無事だった家の半分で暮らしているため、不安な日々を送っていると言います。
氷見市災害ボランティア・支え合いセンターでは、ボランティア派遣の前の現地調査の際に、ボランティアの依頼内容の確認だけでなく、ご本人に寄り添いながら生活についての聞き取りに力を入れており、今後の生活支援を丁寧に行っていく方向を打ち出しています。
100名を超えるボランティアとスタッフが活躍
1月14日(日)、氷見市災害ボランティア・支え合いセンターでは、100名を超えるボランティアとスタッフが活動を行いました。
市外から応援スタッフが入ることで、少しずつ地元スタッフも休みを取ることができるようになってきており、休みを取得することのできたあるスタッフは「地震後、初めて子どもと過ごす1日となりました。」と喜びのメールを送ってくれました。そんなメールにわたしたちは微力ながら少しでもお役に立てたことを幸いに感じております。
生活復興に向けた取り組みはまだ始まったばかりです。そして、能登半島地震への支援は長期にわたることが予想されます。伊賀市社会福祉協議会では、これからも被災された方々の早期通常生活復帰に向けて継続して支援を行って参ります。
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伊賀市社会福祉協議会では、令和6年能登半島地震緊急支援募金を募集しております。
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令和6年能登半島地震緊急支援募金募集について (hanzou.or.jp)