どんな課題がある?
行事の休廃止
全国の伝統的な行事(都道府県指定の無形民俗文化財)で、休廃止になった行事が60件あります。(2016年日本経済新聞)

若年層の”祭離れ”
祭の運営側として関わったことがある人は、19.5%。(2015年 日本経済新聞)祭の休廃止がある一方で、8割の人が祭の運営に関わったことがありません。

そのような中でも、地域行事を継続させようと懸命に努力している方もいます

祭りの時は地域に帰ってきて
活動を続ける
島ヶ原地区 30代Iさん
小学校低学年の時に獅子神楽の舞を初めて見て、鳥肌が立つくらい感動しました。
母を通して村の人に頼んで参加したのが、活動のきっかけでした。現在は地域を少し離れましたが、祭りの時は帰ってきて仲間と活動を続けています。祭りのために、仕事を休んで帰省してくれる若い人もいます。祭りは島ヶ原にとって大切な行事だから、無くしてはいけない。
若い人もたくさんいてくれます。島ヶ原は生まれた故郷、帰ってこられる場所だと思っています。

解散の危機を乗り越えて
60代Yさん
10数年間、地域でふれあい・いきいきサロンをしていていましたが、年月が経ち、自分たちの力で出来なくなってきました。会員数も段々減り、サロン解散の話が出ました。
しかし、集まりを楽しみにしている高齢者が家に閉じこもることになればどうなるのだろうか、という不安がありました。話し合いを重ねるなかで「やっぱりこの居場所をなくしてはいけない」という気持ちになりました。たくさんの人に来てもらえるよう、ワンコインカフェを作りたいという思いになりました。


地域の行事や活動を大切に思っている人がいるものの、継続困難になることが増えています。
そこで私たちは、地域の人々が大切にしてきたものを衰退させないため、
「持続可能な地域行事・地域活動の実現」を目指して、活動をはじめています。
地域行事や地域活動を継続させていくことが困難となっている原因としては、
さまざまな要因が考えられます。
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「人」の問題
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出生数の減少や進学就職先が少ないため、転出人口が増加している
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定年退職後も仕事を続ける人が増え、活動できる人や時間が減少している
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子どもの時から活動に参加していないため、愛着を持ちにくい
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「お金」の問題
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補助金や助成金が減少している
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寄付金が集まりにくい
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助成金などの活用が十分ではない
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「組織」の問題
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団体の組織強化が難しい
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運営ノウハウを十分得られにくい
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住民が地域活動や地元の社会課題を知る機会がない
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どう解決する?
たとえば、このような取り組みを
行っています
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市民ふくし大学講座
生涯学習として、市民向けに福祉に関する講演会を行います。また、地域で活動している人の発表や新たな取り組みを聞いたりして、今後の住みやすい地域社会について考えます。活動を希望される方は、いが見守り支援員として登録して活動につなげます。
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地域住民・活動団体交流事業
地域の活動団体・グループが組織の運営を続けていくことができるよう、福祉課題へ対応や人材確保、組織の課題整理等の組織運営の助言を行います。地域福祉コーディネーターが地域の活動団体・グループに対して、継続的に情報支援やコンサルタント支援を行います。
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地域行事・活動に関係する業務等のオンライン化支援
地域の活動団体・グループが組織の運営を効率化するために、ビデオ会議等のコミュニケーションツールの活用による、オンライン化を支援します。コミュニケーションツール活用の助言や事例紹介、体験会を行います。オンライン化を進めて、活動に参加しやすくします。
これから、このような取り組みを
行う予定です
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地域デビュー講座
企業と地域の活動団体・グループと連携して、地域デビューを支援します。地域の活動に興味・関心がある方に説明会を開催し、地域活動や活動団体やグループの紹介を行います。活動へのきっかけを作り、興味・関心がある方が活動できるようにします。
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働き世代の地域活動参加促進啓発事業
働き世代は地域の祭りや地域の活動のことを知る機会が多くありません。そこで、地域の活動団体・グループが職場に出向き、昼休み等に説明や参加依頼をすることで、理解を深めてもらいます。活動している人から直接話をして、内容や思いを知ってもらいます。
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プロボノ育成・派遣事業
プロボノとは、社会人が自らの専門知識や技能を生かして参加する社会貢献活動です。経理や事務的業務から各企業の専門分野まで、企業の強みを地域活動に活かせるように、プロボノを育成し、派遣します。社会貢献活動をしたいと考えている企業との取り組みです。
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働き世代向けボランティア体験プログラム
働き世代の職員にも地域での活動に関心があり、少しの時間であれば参加できる人もいます。企業の職員に地域活動のボランティアプログラムを体験してもらいます。体験することで、活動団体の思いを知り、今後の活動のきっかけづくりにします。


悲しい出来事は、あなたの力で止められる
地域の課題解決のために
あなたにもできることがあります
ボランティアで支える
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地域交流支援
健康や趣味活動、人との交流などを目的として、地域では様々な活動が行われています。ふれあい・いきいきサロンやラジオ体操などでの活動があります。
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地域食堂支援
孤立や孤食に向けた取り組みである地域食堂(子ども食堂)や高齢者への配食サービスの活動では、調理、配達、準備などの活動があります。
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高齢者支援
少子高齢化が進む中、一人暮らし高齢者も多くなってきています。電球交換や草刈り、清掃、話し相手など、助け合いの活動があります。
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外国人支援
日本語での会話が困難であることや情報が届きにくい外国人住民を支える、やさしい日本語や通訳、翻訳などの活動があります。
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