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活動レポート

Report

「家族全員が感染」コロナウイルス、自宅待機の危機

「今日の食料がお米しかない」

「急に家から出られなくなり、今日子どもたちに食べさせるものがお米しかないんです。買いに行けないので、食べるものを届けてもらえませんか」と助けを求める電話が、社協にありました。

ご主人と小学生の子どもと暮らす幸子さん(仮名、40代)は、家族全員が新型コロナウイルスに感染しました。最初は子どもの感染が判明しました。次にご主人、幸子さんの感染が判明し、家族全員が自宅待機になりました。家族で感染が広がり、子どもの世話をしていた幸子さんも感染しました。幸子さんは咳が止まらず、買い物に行くことができず、近くに頼れる人もいませんでした。急なため、親類や知人にも買い物を頼めず、食事は冷蔵庫にあるもので家族全員分のやりくりをしていました。しかし、食べるものは1日分しかなく、すぐに無くなりました。

 

幸子さんは、宅配を頼めるか、インターネットで調べましたが、仕組みがわかりにくく、配達に時間がかかるようで、すぐに頼めるところは見つかりませんでした。注文方法を調べ、理解するまでに時間がかかり、自分たちが欲しいものの注文方法がわかりませんでした。そんなとき、幸子さんは社協が行っている「おたがいさま便」を知って申し込みました。社協ではご連絡をうけ、翌日食料品等をお届けしました。

自宅待機になったご家庭に緊急食料を配達

職場や学校での感染が増えています。感染や感染疑いのため、家族全員が自宅待機になる家庭では、「熱などの症状は出ていないが、検査はこれからで、外に出かけていいのか迷っている」「濃厚接触者になり検査待ちで外出できなくなり、結果が出るまで食料や生活用品に困っている」など、食事や外出等に困ることが増えています。親類や知人に買い物を頼もうと思っても、突然のことで頼む人が見つからない人もいます。

 

そうした自宅待機や自宅療養になられた方で、近くに頼る人がおらず買い物に行くことができずに困っている人のために、伊賀市社協では、当面の食料とトイレットペーパーなどの生活用品をお届けする活動をしています(伊賀社協の独自事業「おたがいさま便」)。これまで200件以上のご支援を行いました。現在も支援活動を続けています。

(連絡を受けて、急いで箱詰めをするスタッフ)


自宅待機中の生活問題

伊賀市社協では、自宅待機や療養者のための支援活動をしていますが、コロナ禍での生活問題は多岐にわたります。「感染予防をしながら、家族の看病をしないといけない」「子どもが小さいので、部屋を分けて生活できない」等、家庭内での感染予防の課題もあります。仕事、学校、買い物に行くことができなくなる家庭が増えています。コロナ禍、自宅待機で生活問題を抱える方のために伊賀市社協は問題解決に取り組んでいきます。

 

※ こちらの個人に関する情報は、個人が特定されないように加工させていただいています。

 

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