令和2年6月より募集をさせていただきました新型コロナウイルス緊急支援募金につきまして、令和5年8月31日をもちまして受付を終了させていただきました。
ご支援いただきました皆様に御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
皆様からいただきました全ての寄付金は、コロナ感染による自宅待機者への食糧配達活動(おたがいさま便)、「今日食べるものがない」状況の方々等の生活困窮者等への食糧支援活動、バイトなどができなくなって生活に困った伊賀市出身の学生への食糧・生活用品配達活動(いが学生エール便)、食料が不足している子育て世帯や外国人向けフードパントリー(食糧配布イベント)等として、活用させていただきました。
これらは、自由度や柔軟性が高い民間資金である寄付金を活用させていただいたからこそ、実現できた支援活動でした。
食糧を受け取った方々からは、「買い物に行くことができず、自宅待機期間を残りわずかな食糧で過ごしていた時に食糧を配達してもらい、とても助かりました。(おたがいさま便利用者の声)」「久しぶりに子どもたちに野菜を食べさせることができます(フードパントリー利用者の声)」「成人式で久々に帰ってきた我が子は痩せ細っていました。支援物資感謝しております。(いが学生エール便利用者の声)」等、たくさんのメッセージをいただきました。
新型コロナウイルス緊急支援募金は終了させていただきますが、おたがいさま便につきましては、現在もお困りで支援が必要な方々がおられることから、しばらくは、本会の一般募金を活用しながら継続して支援活動を行なっていく予定です。また、コロナの影響によって変化した生活困窮者を取り巻く状況も改善したとは言えず、今もなお、多くの方々が本会に相談に来所される状況が続いております。
現在、現場のスタッフが相談に応じる中で、特に気になっているのは、家庭で十分なご飯を食べることができなかったり、必要な学用品を学校に持っていくことができなかったり、高校等の進学を諦めざるを得ない状況になっている子どもたちが散見されることです。なかには、お風呂に定期的に入れなかったり、服も洗濯ができていない子どもたちもいます。
コロナによって多くの生活困窮世帯に影響が出たなか、多くの子どもたちの生活や人生にも問題が現在進行形で発生しています。しかし、コロナ収束に向かっている今日においても改善が見られない状況であることを踏まえ、この度、本会では「子どもの貧困問題」への対策について、大きな一歩を踏み出し、対策を強化していく方針を出しました。今後の動きにつきましては、また、お知らせをさせていただきます。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
令和5年8月31日
社会福祉法人伊賀市社会福祉協議会 会長 平井俊圭