合言葉は『ジュンコ知ってるか?』

「ブエナスタルデス(こ んにちは)。きょうは彼女と一緒じゃないの?」。はつらつとした声に、いきいきした瞳が光る。
 伊賀に住む外国人に日本語を教えるボランティアグループ「伊賀日本語の会 」事務局長の菊山順子さん(34)=上野市西日南町=は損害保険の代理店を営むかたわら、外国人たちの助っ人として活躍している。
   26歳の時、青年海外協力隊員として南米のパラグアイに渡り、栄養・衛生指導にあたった。その時おぼえたスペイン語を活かし、帰国後は上野市立東小学校で外国人クラスの講師を半年間勤めた。後に伊賀日本語の会の教師募集を知り、メンバーに加わった。
 同会は毎週2回、伊賀に住む外国人が、学生や会社員ら約40人のボランティアスタッフとともに日本語や文化について学ぶ。
 以前は単身赴任の外国人が多かったが、3・4年前から家族で日本に移り住む人たちが増えた。それに伴い役場の届け出や急病など、言葉やシステムが分からなくて困る外国人も急増。そんな彼らのために東奔西走する順子さん。今や伊賀に住む外国人の間で「ジュンコ知ってるか?」が合言葉になっているとか。
 母親と二人暮らし。時間を問わず起こる相談事に、順子さんが不在の時は母親の淑子さんが応対する。最初はとまどったが、今では一緒にお茶を飲んで世間話をするほどに。
   「彼らの中には母国で、弁護士や教師などの仕事をしていた人もいる。帰国後は事業を興したり、家を建てたりと、夢を抱いて頑張っているので、気軽に声をかけてほしい。これからも外国人と日本人の橋渡し役としてずっとボランティア活動を続けていきたい」。南米の明るい太陽のような笑顔で答えた。
 「グラシャス(ありがとう)」

外国人らと談笑する菊山さん
(右から2人目)

 

 

 

こんな店が増えたらいいな

ジャスコ伊賀上野店 手話教室開く

 耳の不自由な人たちも気軽に買い物をしてください。上野市茅町のジャスコ伊賀上野店でこのほど、同店のパート社員を含む全従業員を対象とした「手話教室」がスタートした=写真 。7ヶ月にわたって開くことにしており、同店では、「7ヶ月後には商品の説明もできるようになれば」と期待を寄せている。
   指導にあたっているのは、市内の手話サークル「木曜会」代表の豊田礼子さん(57)と、市社協職員の宮崎康子さん(48)。
   同店ではボランティア行事などを通じて同社協と交流があり、「手話で通じるスーパーを」との要望にこたえた。勤務時間がまちまちなので、教室は午前と午後に1日3回、月3日、各30分開く。早朝と深夜勤務を除き、ほとんどの従業員が参加している。
   第1回は9月3日に開かれた。最初の“授業”には30人が出席した。「親指と人差し指で輪を作る。これが『お金』」「両手で『お金』を作り、胸で前後に動かせば、お店や経済、流通といった意味です」。豊田さんの分かりやすい解説に、出席した人たちは「あー、なるほど」と感心しきり。
   同店の取り組みを知った耳の不自由な人たちが、手話で語りかける場面が見られるようになったという。利用したある人は筆談で、「まだ、手話では通じなかったけど、身振り手振りで答えてくれて本当にうれしかった」とにっこり。

 

 

 

第7回福祉弁論大会出場者募集

 ボランティアスクールの一環として毎年開催している福祉弁論大会を、来年1月18日(土)上野市交流研修センターで開催します。福祉について熱い思いを語っていただける方を募集しています。

●日 時 平成9年1月18日(土) 午後1時30分〜

●会 場 上野市交流研修センター第4会議室 (JR伊賀上野駅横 )

●主 催 上野市社会福祉協議会 ●協 賛 上野ロータリークラブ

募集要領

  1. 参加資格   どなたでも参加できます。   (学生・お年寄り・障害者・介護者歓迎)
  2. 弁論内容   テーマ1「ボランティア活動から得たもの、大切なもの」   テーマ2「私の介護体験記」   テーマ3「福祉のまちづくりについて」   テーマ1〜3のうちいずれかを選択し、自由に演題をつけて下さい。
  3. 発表時間   小・中学生 5分以内(400字詰め原稿用紙5枚程度)   高校・一般 10分以内(400字詰め原稿用紙10枚程度)
  4. 応募方法    住所・氏名・年齢・電話番号・職業(学校名)・選択テーマ・演題・弁論要旨を1月10日(金)までに上野市社会福祉協議会備え付けの申込用紙に記入して、ご提出下さい。

 

 

杉やんのハンドコミュニケーション

 ノーマライゼーションという言葉が叫ばれています。障害者と健常者がともに生きる社会のことです。
 ろうあ者である私たちは、外見だけでは障害があると分かりにくいため、人々に誤解されるケースが多く、とてもつらいことがあります。
 今年5月ごろのこと。ある女性が道を歩いていました。そこに、後ろから自転車が近づいてきました。ベルを鳴らされたのですが、聞こえません。追い越しざま、「危ないじゃないか、バカ」と、どなられました。周りの人たちにもジロジロ見られ、つらい思いをしたそうです。
 こんな話もあります。ある主婦が急激な腹痛に襲われ、病院に行きました。医師は筆談で尋ねたのですが、症状が正確に伝わらず、手遅れになったそうです。
 人間はコミュニケーションが成立して初めて、人間関係が生まれます。耳が聞こえない私たちの意思を伝える手話通訳者は、私たちの生活上、不可欠な存在です。
 来年2月23日、上野市文化会館で、「みみの日」記念文化祭と手話劇コンクールが開かれます。私たちのことを知っていただく、きっかけになれば幸いです。       (杉山 忠勝)    

 

 

ボランティア情報

リサイクルボランティア クローバーの会 アルミ缶回収のお願い!

 クローバーの会では、アルミ缶を回収し、圧縮した後、業者に販売し、その代金で福祉機器を購入、上野市社協に寄贈する活動をしています。  ご家庭で分別収集されたアルミ缶がありましたら、上野市福祉健康センターまでお届け下さい。量が多い場合は電話をいただければ、会員うかがいます。 ☆会員募集のお願い  クローバーの会ではリサイクル活動にご協力いただけるボランティアを募集しています。特に軽トラックをお持ちの方で、平日に運転をしていただける方をお待ちしています。 [連絡先・申込先] 上野市社会福祉協議会     21−5866

伊賀日本語の会 日本語ボランティアに 参加しませんか

上野市で外国人に日本語を教えるボランティアグループ「伊賀日本語の会」(代表・藤本久司)では、来年からの日本語授業に向けてスタッフを募集しています。 性別、年齢、国籍、職業、経験などは問いませんが、次のことを理解して参加して下さい。

募集要件

  1. 教室の時間(土曜日または水曜日の夜)に参加できること
  2. 正しい日本語を理解し、話し、書けること
  3. 外国語を学ぶ大変さを理解できること(外国語の能力は問いません)
  4. 入会後半年程度の間、指示された参考書を購入し、日本語教授法・日本語文法の知識について十分な勉強を行い、必要に応じ、授業の補佐役を行うこと(初心者講座にも参加していただけます)
  5. 報酬は原則として無料、また会費などの負担なし
    [連絡先・申込先] 伊賀日本語の会事務局23−0908 菊山順子まで

 

 

最新福祉情報

ボランティア活動保険

〜食中毒事故における補償について〜

 食中毒が発生した場合のボランティア活動保険による補償は以下のとおりです。 【賠償事故の場合】  食事サービス等の活動中に製造・提供した食べ物が食中毒を引き起こし、活動者または事業実施主体、社協が法律上の損害賠償責任を負った場合も補償の対象となります。
 ただし、食中毒事故の場合、原因究明による因果関係の有無の判断が重要であり、保健所の分析結果がその判断の目安となり、責任割合に応じ保険金が支払われます。 【傷害事故の場合】  補償対象者本人が活動中、食中毒になった場合、細菌性による食中毒は補償の対象とはなりません。

 

 

ぼらんてぃあ・ふぉーらむ

ウィリアムテルズ アップル

通訳ボランティア ネットワーク IN 伊賀

  伊賀上野にはたくさんの外国人がいます。色々な国の色々な言葉をしゃべる人たちです。しかし、現在上野市は「ここに行けば外国語を日本語に通訳してくれる」という窓口がありません。 外国語を話す人と知り合うきっかけや仲良くなるチャンスがあっても、言葉が分からないばかりに、うまくコミュニケーションがとれなかったりします。また、お互いに言葉が通じないために、もしもの場合や何かトラブルに巻き込まれた時なども、双方が大変不安な思いをしたりしています。

そこで……! 通訳ボランティアです

 英語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、中国語、タイ語などなど、どこの言葉でも結構です。日本語以外にもう一つ(または複数)言葉の話せる方、ネットワークにご登録いただき、上野に住む外国人や、通訳を必要としている人々のために、 あなたの語学力を役立ててくれませんか?ペラペラの人、ほんの日常会話程度の人、あまり自身ないけど一応学校など行って習ったこと のある人…など、語学力の差は問いません。ちょっとでも役立てたらと思ってくれる方、登録をお願いします。            
お問い合わせ先・ 連絡先

(登録者、依頼者 ともに) ウィリアム・テルズ・ アップル準備室 「通訳ボランティア・ ネットワーク」
24−7612 (FAXも同じ)

受付日時     月曜日〜金曜日 AM10時 〜PM4時まで

 

日系外国人の保育事情

  上野市には現在1千人以上の日系人が住んで います。日本語がし ゃべれないというハンディのほか、住宅の確保や保険など深刻な問題をかかえています。
 最近では、結婚したり家族を呼び寄せたりするケースが増え、保育に関する相談が多くなってきています。具体的には、来日が年度途中になると保育所が満員で入所できなかったり、勤務時間の関係で、母親が仕事につけない状態です。
 そこで、9月から、日系人の母親と子どもが福祉健康センター和室に集まって、日系人親子教室を開いています。平日継続して利用できる会場があれば、交代で子どもたちの面倒を見ることができ、仕事につくことができます。継続して使える会場を提供していただける方は上野市社協までご連絡下さい。

 

 

 

グッチー辛口コラム

 動中静あり思考

 ゆっくりした環境でゆったりした気持ちで投合した友達と一服のお茶、そしてお茶菓子。こういうところに名案、名作が生まれ、世の手本が出来るんですよ。
   言葉の発音一つにも「おちゃがし」と濁るよりも、少々おかしくても「おさかし」と呼んだほうが、さわやかに人に訴えるところがあると思いませんか?
 『何?そんな悠長なことはしてられん、世の中は新幹線みたいに走っているんだぜ』なんて返答が返ってくるでしょう。しかしこれは悠長じゃなくて余裕ですよ。「動」の中にも「静」の余裕をもって事に当たることですよ、分からんかね?
 だってそうでしょう。「一気、一気、一気飲み」って血気にはやった若者に多いバカげた行動があるじゃないですか。一方ははやしたてる、一方は調子に乗る。この程度ならいいんですが、先輩づらをして強制する、これがあたかも一つの登竜門のような感覚を与えるなど、全く幼稚にも程がある。
 教えてあげようか。タバコなんかは良い例ですよ。物事に詰まった時、困った時、ツイの一服が間合いがとれて名案の出る貴重な手段ですってこと。ただ単にカッコいいだけで吸っているんじゃ害はあっても益はゼロ。分かりますかな?
 新幹線が走っているんだぜ、なんて幼稚な生意気を言って即効的なアルコール中毒などを起こして死んでしまう。何が新幹線の時代か。静かに飲みなおして考えてみたら ?幼稚なご仁よ!ボランティアのような静かな行動の世界もあるってことを…再確認、再確認!

 

 

投稿募集

 HANZOU編集室では、読者の皆様からのご意見、ご要望を募集しています。記事に関するものでも、ボランティア活動に関する情報でも結構です。本号では豪華賞品の当たるクロスワードパズルを企画しました。ドシドシご応募下さい。

 

編集後記

 HANZOUも多くの方々に読まれるようになり、掲載記事も充実してきましたが、紙面が限られているため、多くの情報を伝えることができません。そこで、広告をいただいた企業に、広告紙面を記事スペースにご提供いただくお願いをし、順次記事の充実に努めております。また、今回は、賞品提供という形で企業のご協賛を得ることができました。今後もHANZOUが多くの方々に興味深く読んでいただけるよう、編集員一同頑張ります。