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活動レポート

Report

介護を通じてお年寄りをケアする

福祉サービス事業部訪問介護課 

ヘルパーステーション中部(ホームヘルパー)

福田 陽子

地元に貢献できるような仕事を

ヘルパーの仕事を始めて、今年で21年目になります。ヘルパーの仕事としては、料理や掃除などを行う「生活援助」と食事介助や入浴介助、おむつ交換などを行う「身体介護」などを行っています。ヘルパーステーション中部の事業所は、31名のスタッフで92名の利用者様へサービスの提供を行っており、月に約1700回ご自宅への訪問を行っています。

わたしが介護の仕事に就いたのは、嫁いだ先に寝たきりのおばあさんがいたことがきっかけでした。お義母さんが介護していたのですが、その時、自分も介護をしたいという思いが芽生えました。

地元でヘルパー講習会があったことをきっかけに、ヘルパー3級の資格を取得しちょうど介護保険制度が始まるタイミングで伊賀市社協(旧大山田村社協)へ就職しました。

利用者様の気持ちに寄り添う 

就職後、すぐに登録ヘルパーとして働き始めたのですが、業務は「生活援助」が中心であり、本格的にヘルパーの仕事をしたいとの思いから、仕事をしながら2級ヘルパー養成研修を受講して資格を取得し、「身体介護」も含めた介護の仕事を開始しました。

ある70代男性の利用者様は、脳梗塞を起こされ、要介護状態となりました。当初あった頭痛や吐き気の症状はなくなりましたが、右半身に麻痺が残り、日常生活においても、着替えやトイレ、自分の部屋の掃除など、奥さんに手伝ってもらわなければできない状態になりました。これまで自分自身で出来ていたことができなくなったこと、何より、大好きだったグランドゴルフができなくなったことがずいぶんショックだったと話しておられました。

 

介護の支援を受けている方も、トイレに行きたい時、できることであれば自分でトイレに行きたいと思っておられます。掃除もほんとは自分でしたいけれど、体が思うように動きにくい、お風呂に入るのも一人で入るには危険が伴うこともあったりします。「やりたいけど、できない」「家族にも頼り切ってしまうのも悪い」という歯がゆい思いをもっておられます。

また、あるご家庭では、娘が母親の介護のために仕事を辞め、介護の日々を送っていましたが、心身ともに疲れ果ててしまったという話があります。

少しでもご家族の介護負担の軽減ができればと思いますし、少しでも利用者様の気持ちに寄り添い、お話をしながら、ご意向に沿った支援ができればと思います。

利用者様の一言がわたしのパワーの源です。

利用者様から、おむつ交換のときに「気持ち悪いのが、さっぱりしたわ」と言ってもらうと、なんだか自分自身もさっぱりした気持ちになるのです。車いす介助をしたときに「おおきに(ありがとう)」と言ってもらったときや、掃除したときに「きれいになってよかったわ。」と言ってもらえたときも同様です。利用者様と同じ気持ちになって共感できることがとても嬉しくてこの仕事をしてきて良かったなと思います。大変嬉しく、「やりがいのある仕事」という、昔ヘルパー養成講座で講師の先生がおっしゃっていた言葉が思い出されます。

利用者様は「在宅でできる限り過ごしたい」と思っている方が多くいらっしゃいます。いろいろ不便なことはありますが、できる限り在宅でその人らしい生活ができるよう、また、一日でも長く在宅での生活を送っていただけるよう、お手伝いできたらいいなと思います。

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